古着散歩・その5
フェアアイルニットのベストを入手する
ここ数年間、ニット関係で人気があるのが、ブリティッシュスタイルのニット関係ではないでしょうか
『アランセーター」「ガンジーセーター」「シェットランドセーター」そして『フェアアイルセーター」といずれもブリテッシュ諸島の厳しい環境の中で働く漁師たちが着ていたものが起源となるセーターになります。
その中でも近年、人気が高いのが「フェアアイルニット」です。フェアアイルニットは「羊の島」という意味から名付けられた「フェア島」を発祥として、カラフルな色使いと様々な形をした横段幾何学模様が特徴です。
このモチーフはフェア島に代々住む漁師の家紋、希少種の鳥が住むと言われる「フェア島」の自然風景やエイトスター呼ばれる雪柄やスペイン艦隊に敗れた折に伝わったとされるムーアの矢の柄、十字架やグラナダの星などモチーフもあり、400年以上もの歴史をを持つといわれています。1年中冷たい風が吹く厳しい環境で育ったシェットランドシープのヴァージンウールはとてもあたたかく弾力性があります。
そのなかでも「ジャミーソンズ・オブ・スコットランド」が最高
中でもスコットランド、シェットランド諸島サンドネス生まれの「ジャミーソンズ・オブ・スコットランド」は現存するシェットランドニッターの中でも最も古く、品質に対する評価も高い。
1920年代には、英国王室の中でもスノッブでファッションリーダーだった「プリンス・オブ・ウェールズ」が愛用したことで、広く世間に知れ渡るようになったと言われています。
今回、運良く手に入れることができたのは、その「ジャミーソンズ」に日本のセレクトショップの「ビームス・プラス」が、別注をかけたダブル・ネームのニットベストです。
襟元、肩口、裾部分のリブを配色にした特徴のあるデザインで、ジャガード織りのような編み方で身頃部分はシェットランドウール特有の弾力性のある膨らみでかなり暖かいです。ベストなので、ジャケットの中に着たときに袖のもたつき感もなく、重ね着などのコーディネートのインナーの最適です。特にツィードジャケットの野趣のある素材とはやはりベストマッチです。
フェアアイルニットの着こなし
着こなし方として、やはり、ジャケットとシャツの中間着という着こなしが正統的なものになるでしょう。特にツィードJKとは相性抜群なコーディになります。
野趣のあるハリスツイードにインナーにはOxfordのボタンダウンシャツはいくつになってもベストコーディネートです。
また、Barbourのオイルドジャケットに合わすのもオールドイングリッシュ・アウトドアスタイルでかっこいいです。
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