古着は「ラルフ・ローレン」が狙い目! その理由は‼

散歩

古着散歩・その2

大定番「ラルフ・ローレン」古着で押さえておくべきブランド

Polo Ralph Lauren Holiday 2017

豊かなアメリカの上流社会のスタイル」をコンセプトに「トラディショナル」なスーツスタイルから「スポーツ」「ウェスタン」「アウトドア」「ミリタリー」などの様々なカジュアルなテイストの服を展開し、「子供服」や「ホームコレクション」なども織り交ぜながらのプロダクトは正に王道の「アメリカン・ライフスタイル」ブランドです。

ブランドの始まりは「ネクタイ」から (POLOブランドの歴史)

ラルフ・ローレンのブランドの始まりはネクタイから、それまでのナロータイ(細身のネクタイ)が主流の時代に太幅のエキゾチックなプリントファブリックなどの贅沢な生地でネクタイをつくり、「POLO」というブランドでニューヨークのデパートで売りはじめました。そして、瞬く間に好評を得ることとなり、その後にメンズウェアを本格的に着手していきました。

1972年に、左胸元にポロプレイヤーの刺繍を施したコットンピケ素材の「ポロシャツ」がデビュー。当初から24色の圧倒的なカラーバリエションを揃え、独特の後身頃の裾が長い「ロングテール・デザイン」でブランドを代表する大定番となりました。

また、1974年には、ロバート・レッドフォード主演で映画化された「華麗なるギャッツビー」の豪華な20年代のワードローブをデザインした衣装を提供しました。

そして、1977年のウディ・アレンが監督・主演した「アニー・ホール」では、劇中でウディ・アレンと恋人役のダイアン・キートンのふたりが着こなしていた衣装は、すべて「POLO」ブランドで、この映画でのダイアン・キートンのスタイリングが「アニー・ホール・ルック」と呼ばれ、女性誌に取り上げられて、その着こなしが一大ブームとなりました。

元々、ブルックリンの貧しい家庭で育ったラルフ少年が憧れた「アメリカの上流階級ファッション」を形にしていったものといわれています。ネクタイからブランドを立ち上げて、デザイナーというよりブランドをマネジメントするプロデューサー的な役割で、その独特の世界観を大きく広げていき、50年以上経ったいまでも人種、世代を問わず愛され続けています。

1.古着のラルフ・ローレンの魅力

豊富なレーベル(ブランド)がラインナップされている

なんといっても、ラインナップの豊富さに圧倒されます。先述したように「アメトラ(アメリカン・トラディショナル・スタイル)」といっても「ドレス・ライン」から「ウェスタン・ルック」、「アウトドア・スタイル」にポロシャツ、Tシャツなどの「スポーツ・アイテム」まで数多く取り揃えています。

これらのアイテムのすべてに「ラルフ・ローレン」の独特の世界観が盛り込まれていて、素材や色目で遊び心があるモノを使いながら様々なコーデネイトが楽しめるようにデザインが施されています。

ラルフ・ローレンのブランド・レーベル

ひとことにラルフ・ローレンと言ってもラルフ・ローレンには、様々なレーベルを揃えています。

・POLO RALPH LAUREN  ・RALPH LAUREN Purple Line  ・CHAPS RALPH LAUREN のようなアメリカン・トラディショナルなライン

・RRL  ・POLO COUNTRY  ・DENIM & SUPPLYのようなデニムを中心にしたアメリカン・カジュアルなライン

・RXL  ・POLO GOLF  ・RUGBY のようなスポーティなラインなど様々なラインがあります。

この数多くあるレーベルを全世界的に展開していて、毎年、この豊富なラインナップから大量の商品を投入しています。

2.古着のラルフローレンを狙うべき3つの理由

ということで、古着屋さんに行けば、必ずやラルフローレンの数あるレーベルの中のどれかひとつにはあたるはずです。トップス、ボトム、アウターなど様々なアイテムがシーズンによって品揃えが入れ替わりながら展開されています。

コアな古着ファンに支持されない「ラルフ・ローレン」それはなぜ?

コアな古着ファンのなかには、「ラルフ・ローレン」に興味をあまり示さない人が存在します。それはなぜなのか? 

それは、あまりにも全世界的に展開しているブランドであり、生産する国についても、東南アジアや南米諸国などワールドワイドで多岐に渡り、このブランドに対する「本物さ」を感じないところにあるのではないでしょうか?

「ラルフ・ローレン」のようなワールドワイドに展開するブランドでは、ブランドの戦略的に、生産地の最適化をはかります。「質の良いものを大量に、廉価でつくること」がプロダクトの最重要課題になります。そして、この戦略をいち早く取り入れていったのが「ラルフ・ローレン」なのです。ですから、アメリカン・ブランドでありながら、「Made in U.S.A」が結構少ないのです。(RRLなどの一部のレーベルは「Made in U.S.A」にこだわってモノづくりしているモノもある)

ですから、コアな古着ファンは、「RRL」のようなこだわりのレーベル以外はあまり興味を持たない人が多く存在することになります。

でも、これが「ラルフ・ローレン」を狙うべき最大のポイントなのです

1.コアな古着ファンがあまり興味を持たない。ということは「購買に対する競争力が小さい」ということにもなります。それはリセール・バリューが低いことなのです。これにより価格が低めで設定されることが多くなります。

2.ワールドワイドに展開しているので、正規の商品の量が豊富で品揃えがよい。当然、リサイクルに回る商品量も豊富にある。

3.ブランドの「審美眼」がしっかりしていて世界観がブレがない。ラルフ・ローレンはブランドのマネージメントにおいて超一流です。

これについては、ヨーロッパのラグジュアリーなブランドとは一線を描すものです。大概のブランドはそのイメージを守るために「少量生産で高価」なところを目指します。しかしながら、ラルフ・ローレンは「大量生産で廉価(値ごろ感がある)」なモノづくりで50年以上やってきています。こんなブランドは全世界を見ても稀有な存在です。

アパレルでは、大量生産でモノをつくるとどんな良いものであっても、必ず顧客は離れていきます。誰でも着ているブランドは、そこで価値を失ってします。経営面ではかなり苦労した時期もあるようですが、50年間「アメリカン・ライフスタイル」ブランドを貫くことは大変偉大なことなのです。

以上、3つの理由から古着として「自分でガンガン着回していくというポイントにおいては、品揃えも豊富で良いイメージのあるブランド」はラルフ・ローレンをおいて他にはないのでしょうか。

また、気に入ったアイテムが出てくれば、そのアイテムの歴史にも興味を持ち、薀蓄を深く掘っていく、服の本来の魅力を追うための入門ブランドとしても最適なのです。

ラルフ・ローレンの狙うべき3つのアイテム

その1「SHIRTS(シャツ)」

まず、押さえておきたいアイテムとしてシャツ類をおすすめします。「B.Dシャツ」や「ワイシャツ」のようなビジネスでもカジュアルでも使えるモノや「ネルシャツ」や「ウェスタンシャツ」などオフシーンに使えるモノが素材や柄、シルエットで選びやすい点にあります。

きれい目の着こなしから遊び心のあるカジュアルな着こなしまで幅が広く、年代に関わらず、受け入れやすいイチオシ・アイテムです。

その2「CHINO PANTS(チノパン)」

次に、注目のアイテムはボトム類です。特に「チノパンツ」が良いでしょう。「POLO」のチノパンツは、かつて「POLO CHINO」というレーベルを出していたほどです。それほどに「売れていた」ということなのでしょう。

「ラルフ・ローレン」が日本に進出してくるまでは、ファッションとしての「チノパン」というアイテムはなかったように思います。どちらかと言えば、「軍モノ」=サープラスウェア(悪く言えば、払い下げ品)でジーンズのように丈夫で長持ちするということで履かれるようになり、紺ブレにチノというジーンズと同じように「アメトラ」のファッションアイテムとして定着してきました。

一言に「チノパン」と言ってものいろんなデザインがあります。腰回りがノータックのタイトなものやワンタック、ツータックと少しゆっくりをしたデザイン、これにより全体のシルエットが変わってきます。いまは全体に太めのシルエットが流行しています。特にボトムは、サイズ感が大事なので、必ず試着をして、自分に合うサイズのモノが見つかれば即買いをお薦めします。

その3「POLO SHART(ポロシャツ)」

「ラルフ・ローレン」のブランド・アイコン的なアイテム。大定番の「ポロシャツ」です。それだけに品数も多く、選び易い一品ですが、ポロシャツは着込んで、着用感のあるものも多いので、あまり色落ちがしていないモノを選んだほうが清潔感をアピールできるので良いと思います。

ここ数年は、カラー・バリエーションはもちろん、デザインのバリエーションも豊富で、Custom Fit 、Slim Fit 、 Classic Fitや左胸の刺繍も「レギュラーポニー」や「ビッグポニー」など他に類を見ないほどの種類があるので、自分にあった一着を見つけやすいでしょう。

やっぱり「ラルフ・ローレン」がいいよ!

というわけで、「ラルフ・ローレン」は、全世界で展開し、人種や世代を問わず、愛され続けてきたブランドです。「アメリカン・トラッドスタイル」を独自の審美眼で創り上げる製品は、何十年も廃れることなく、袖を通すことができる稀有なブランドであること。そして、USEDのモノは、結構こなれた値段で手に入れることができます。

ぜひ、もう一度「ラルフ・ローレン」に袖を通してみませんか。

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