永久保存のコーヒーメーカーを使ってみた

ルール

CHEMEXコーヒーメーカー クラシック・シリーズ 6CUP size

ご存知、MoMAにも永久保存されているコーヒーメーカーCHEMEX。三角フラスコとロートを合わせたような形状で、まるで科学の実験にでも使われるようなデザインは、まさに”用の美”といった趣きがあります。

ミッドセンチュリー・デザインでおなじみのイームズ夫妻やそのイームズ夫妻の家で出会ってから、すぐに買い求めたという民芸の提唱者・柳宗悦とその息子の工業デザイナーの柳宗理などの名だたるデザイナーに愛用されてきたケメックス

CHEMEX ホームページより

以前から気になっている製品ではあったのですが、ずっと使っているハリオのコーヒーメーカーに不便さを感じることもなく、ペーパーフィルターもそこそこストックしていたので、購入することに二の足を踏んでいました。

これまでは、豆を挽いてもらってそれをドリップしていたのですが、やはり日が経つと風味がなくなるのが気になりだして、美味しいコーヒーを飲もうと決心してコーヒーミルを買ったのをきっかけに、野田琺瑯のポットとこのケメックスに到着したのでした。

やはり、色々とおしゃれなCHEMEX

CHEMEX ホームページより

これまでの普通のコーヒーメーカーとは具合が違っています。
まずはペーパーフィルターが専用で四角い濾紙を4つに折ったモノをドリッパー部分に合わせます。木製のカラーと呼ばれるハンドホルダーを革ヒモで結んであるのですが、洗うたびに外さなければならないし、第一にこの三角フラスコを合わせた独特の形状が洗いにくいのです。ちょっと面倒くさい。

CHEMEX ホームページより

いわば、コーヒーは嗜好品なんです

ある意味、ファッションと同じではないかと思います。どんなコーヒー豆が美味しいなんて、よくわからないんです。(さすがに豆の風味の違いはすこし理解できるようになったと思いますが…) この辺りがファッションに通じると思います。どんなブランドやスタイルがいいなんて最近よくわかりません。その人が良いと満足して入ればいいんです。その上で、周りの人もイイねっていってくれれば、なお良いんでしょうが… まあ、自分がカッコいいと思う道具でコーヒーを淹れて、美味しい感じる。結局は自己満足のようなところがあります。

でも、休日の朝のルーティーンが変わりました

朝起きたら、ホウロウのポットに水を入れて沸かす。その間にコーヒーミルで豆を挽き、折りたたまれたペーパーフィルターをケメックスにセットする。挽いた豆をフィルターの中に… 一連の儀式のように進めていきます。

CHEMEX ホームページより

美味しく淹れるにはどんな温度がいいのかとか、湯を注ぐ量とかタイミングとか色々考えるようになり、少し頭を使うようになったと思います。

朝、リビングに広がるコーヒーの香りはこころを静める効果があるし、うまく淹れることができれば、なにかしらの満足感を得ることが出来るし、うまく淹れることが出来なかったら、今度はこの温度でとか、一投目の湯量をどうしようとかいろんなことを考えながら、次に繋げていくことが出来るんです。

自己満足が価値のある自己投資になる

カッコのいい道具を使うことで、自己満足の世界が広がっていくのは、ある意味で価値ある自己投資になるのではと思います。そして、そのカッコいい道具が必ずしも価格が高いものでもないということもあります。

ケメックスにピッタリのフタ

余談なのですが、この6CUP sizeケメックスにピッタリのフタがあります。

メーカーより発売されている純正のガラス製のフタがありますが、価格は1500円ほどで決して高価なものではないんですが、あんまりカッコよくないし(コーヒーメーカーのデザインはモダンなのにフタはクラシックな感じ)、使っているうちに擦れてドリッパー部分にキズがつきそうなので、もう少し具合の良いものを探していました。そして見つけました。

メーカー純正のフタ

それはDAISOにありました 

DAISOの12cmシリコーン蓋

「ピタッと押すだけ密閉!シリコーン蓋」(12㎝)というものですが、これが実にいいんです。

シリコーン製で柔らかくて、着けると少し沈み込む感じですがしっかりと保持されますし、フックに引っ掛けるように穴の空いたタブがついているのですが、これが注ぎ口にピッタリと収まります。もうこれは、ケメックス用に作られたかのようなんです。
しかもこの穴が空いているおかげで、適度に蒸気を逃す役割になり、冷めてもコーヒーメーカーにフタが密着しないんです。

注ぎ口にピッタリとフィット!


デザインというほどのものではないですが、素材感も含めてシンプルでスッキリしているし、柔らかくて扱いやすい。 そして、何よりも価格が110円!これ以上に求めるものがあるでしょうか?

半年ほど、使っていますが素材の劣化もなくピッタリとハマってくれています。仮に劣化したとしてもDAISOなので買い替えるのも楽ですし、何といっても価格がリーズナブルです。メーカーの付属品が良いのは当然でしょうが、実用性からいうと、私の一押しのオススメ製品です。(これも自己満足なんですが…)

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