疲れを感じるときの脱出法 脳疲労に効くメソッド

生きる

じつは「疲れ」を感じるのは「脳」なんです

最近、「休んでも疲れがとれない」「すでに朝から疲れいる」ということをよく聞きます。

「年齢や体力的な原因で起きているのかな?」と思ってやりすごしていませんか。

最近、この慢性的な「疲れ」に対して、さまざまな知見が取り上げられるようになっています。
そのなかでも「脳疲労」という言葉をよく聞かれるようになってきました。

そもそも「疲れの根源は、脳の疲れ」というもので、「疲れていると感じさせるのは、身体ではなくである。」というものです。脳の自律神経の機能がちゃんと果たせなくなっていることにより「疲れ」を感じてしまうということ。

休日に、寝溜めしたり、いつもより長く睡眠をとっているのに疲れは取れないのは「長時間、寝すぎると、かえって身体に悪い」ということもいわれています。

体内時計が崩れてしまうのはなぜ?

これは、人間が生まれながら持っている体内時計(サーカディアンリズム)が崩れてしまって、自律神経に乱れが起こってしまい、脳の疲労をもたらしているからです。

その「脳疲れ」の原因になっている「自律神経の乱れ」に大きく関わっているのが、「毎日、使っているスマホやパソコン」や「コロナ渦による生活習慣の変化」などのライフスタイルの変化によるものになるそうです。

自律神経の乱れで起こる不調

・慢性的な疲れ ・頭痛 ・めまい ・不眠 ・腰痛 ・冷え ・便秘 ・腹痛などの身体的な不調を伴うようになります。

これは、脳の前頭前野の働きがわるくなることにより、自律神経が乱れることで起こってしまっています。

情報のTUNAMIにのみ込まれる

最近の大ベストセラー、アンデシュ・ハンセン著の「スマホ脳」のなかにこんな記述があります。

毎日2.5京バイトのデータが新しく生まれている。1京というのは、1000兆の10倍だ。
そんな大きな数字を理解しろと言われても無理だろうが、こう言い換えればいいだろうか。毎分1億8700万通のメール3800万通のチャットが送信されている。それと同じ1分間に400時間分の動画がユーチューブにアップされる。さらに、370万件のグーグル検索50万件のツィートが行われ、出会い系アプリのティンダーでは100万枚の写真が右へ左へとスワイプされている。
そのスピードは日に日に速くなるばかりだが、洪水のようなデジタル情報を処理する脳は1万年前から変わっていない

引用:「スマホ脳」新潮新書 P204 アンデシュ・ハンセン著 久山葉子訳

ここに挙げられた驚異的な数字は現実なのです。いま、コロナ渦で外出することもままならず、多くをスマホやパソコンなどから洪水のように情報を浴びなければ、不安に陥ってしまい、この情報社会に大きなストレスを感じて、くたくたになりながら、生活をしているという人がかなり多いのではないでしょうか。

あなたの大きなため息(ストレス)が、自律神経の乱し、そして体内の活性酸素を増やす、それが老化の大きな原因になるともいわれています。

また、「スマホ脳」には、つぎのようなことも書かれていました。

不安に陥りやすい大学生を2つのグループに分け、片方には、きついトレーニング(ランニング20分程度)を、もう片方には、緩いトレーニング(散歩を20分程度)をさせた。トレーニングは週3回、2週間で合計6回行った結果、散歩組、ランニング組ともに不安の度合いが下がったが、特に効果が顕著だったのがランニング組だった。運動やトレーニングをすることで、不安から身を守ることができるのですが、心拍数の上がる運動をすることでより大きな効果が得られるということです。

抜粋引用:「スマホ脳」新潮新書 P209‐P210

運動をすることで、不安の度合いが減った。それもより心拍数が上がる運動をするほうが効果があったということ。つまり「あまり身体を動かしていないのに疲れる」のではなく「身体を動かしていないから疲れる」のです。

こんな経験をしたことがありませんか。1日中歩き回りクタクタのはずなのになんとなく元気があるとか、走って筋肉痛なのに心地いいなど。

だから、適度な運動(軽いランニングやウォーキング)をすることを心掛ける。そこまでできないのであっても、疲れを感じたら、ストレッチを繰り返す。それもできないのなら、何度も立ち上がったり、座ったりする。とにかく、少しでもいいから身体を動かしていくことが大事になります。

「スマホ脳」の最後に、「デジタル時代のアドバイス」として、とにかく「極力スマホを遠ざける」こと、運動をすること「どんな運動でも脳に良い」といってます。

運動と脳 どんな運動で脳に良い 
中でもいちばんいいのは心拍数を上げる運動だ。[中略] ただ散歩をするだけでも驚くほどの効果がある。とにかく大事なのは運動をすること。それで心拍数が上がればなお良い。
最大限にストレスレベルを下げ、集中力を高めたければ週に3回45分、できれば息が切れて汗をかくまで運動すればいい

引用:「スマホ脳」 新潮新書 P248

まとめ 逆説的だけど、疲れているときほど、体を動かすのがいい

まとめとして、朝から疲れていると感じているのならば、とにかく運動をしよう。
最大限にストレスレベルを下げたいと考えるのなら、習慣的に(週3回45分)息が上がり、汗をかくまで体を動かしましょう。

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