プレッピースタイルを代表するカラー
マサチューセッツ州のケネディ家の避暑地で有名なケープコッドからフェリーに乗って1時間ほどでつくナンタケット島というリゾート地があります。夏のあいだは、人口が10000人から50000人に増えるというマサチューセッツ州で、もっとも地価が高い地域であるそうです。いわゆるセレブ御用達の高級リゾート地です。
そんな島に1945年から居を構える「Murray’s Toggery Shop」というセレクトショップがあります。
この歴史ある店のトレード・カラーに「ナンタケットレッド」と呼ばれる独特のローズレッドの色があります。
創業者の息子である、フィリップ・C・マレーが考案した、この色は洗濯を繰りされることにより柔らかで、より淡いピンクに変わっていく。タグに「THIS GARMENT IS MADE TO FADE AND LOSE COLOR」(この服は色落ちするように作られている)と表記されています。
まるで、デニムのように洗うたびに色落ちして、体に馴染むような愛着が生まれるのが大きな特徴です。
80〜90年代頃は、このカラーがプレッピースタイルを代表するカラーで、巷でも結構、目にするカラーでした。グリーン、ブルー、イエローなどのネオンカラーのコットンパンツを履いた学生がキャンパスを闊歩していました。ですので、なんとなくこの派手な色目は、バブルの匂いがして2000年頃から日本の市場では姿を消していきます。
しかし、昨今のプレッピー・ブームの再燃から注目のカラーとして再浮上しています。
やはり、リゾート地で似合うカラーであると思いますが、休日のオフスタイルとして取り入れるのも、いまの気分で良いのではないでしょうか。
一見、派手な色味でコーディネートが難しそうなカラーなんですが、結構、こんなビタミンカラーの色味にでもあってしまうという不思議なカラーです。特に色落ちしたものはよりコーディネイトし易いと思います。
ビビッドなグリーンにも合いますしペールトーンな色味にも合います。
どんなカラーでも何度か洗濯をしたようなフェード掛かった色味には抜群にマッチします。
リゾート・ウェディングのワンシーンですがお揃いのコーディネートをしているのですが、注目は、足元です。おそらく、L.L. Beanのブルーチャー・モックというモデルでしょう。これもプレッピースタイルには、外せないキーアイテムです。
他には、ラルフ・ローレンのこんなに真っ赤なコインローファーが出ているので、ナンケットレッドのショーツに合わせるのも良いのではないでしょうか。
残暑厳しいこの頃ですが、ナンケットレッドをメインに、ビタミンカラーでこの夏をのりきるのもいいのではないでしょうか。
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