アメリカ製 スウェットシャツ
最近、古着屋さんのスウェットシャツのコーナーの量が少なくなってきているように思います。
特にChampionのリバースウィーブと呼ばれるスウェットシャツについては、ここ数年で、値段も倍近く高騰しています。アメリカモノが得意の古着屋さんにおいても現地での調達が難しくなってきているようです。
特に”キング オブ スウェット”と呼ばれるChampionのリバースウィーブ(ジーンズでいえば、LEVI’S 501)のスウェットシャツは市場に少なくなっているようです
代わりにリバースウィーブ風のスウェットシャツを見ることができます。

今回、買ったモノはインディアナ州にある大学で、スポーツチームのニックネームが”Fighting Irish”と呼ばれているアメリカン・フットボールの名門校。
ノートルダム大学のスウェットです。濃紺のボディーにナイロンのサテン生地で胸に”IRISH”と左肩部分にも”N D” のマークがアップリケ刺しゅうしてあります。

タグを見るとノートルダム大学のBookstore(生協)が出していたオリジナル・スウェットシャツであることがわかります。

タグの裏側には、”CAMPUS SPOTSWEAR”と入り、MADE IN THE USAであることを謳っています。

近くのブックオフで見つけたのですが、ボディーに色落ちなどのダメージがあり、なんと、税込価格810円!でハンガーに吊るされていたので即、捕獲しました。
余談ですが、今月の雑誌「2nd」の中の特集として、超高騰する某ブランドのスウェットのデザイン(リバースウィーブ)的なモノは、ほかのブランドでも手に入るとして、50点のよく似たスウェットを紹介していたのですが、なんとそこに同じモノが紹介されていました。都内の古着屋さんでは、9,800円で売られているようです。
リバースウィーブとは
少し、Championのリバースウィーブに触れておくと、1919年にニューヨーク州、ロチェスターでニッカボッカー・ニッティングカンパニーとして生まれました。
当時は、セーターなどを生産していたのですが、野外ワーカーのためのアンダーウェアを考案し、1934年にはスウェットの代名詞”リバースウィーブ”が誕生し、改良を重ねていき”キング オブ スウェット”と呼ばれるChampionブランドになっていきます。
保温性、耐久性に優れたリバースウィーブは、米軍の目に留まり、当時のスウェットを生産する際のミルスペックに、Champion社の品質基準がそのまま採用されたという逸話がある。
戦争も終わり、50年代には、そのクオリティから大学の体育系クラブがトレーニング・ウェアとして取り入れ、学校名をプリントしたスウェットシャツが大学生の間で大流行。スポーツ・ウェアとファッションが融合していったのも、この頃からです。
リバースウィーブのディテールの特徴とは
①サイドアクション・リブ

“サイドアクション・リブ”
高い機能性を誇ったリバースウィーブですが、一方で洗濯するたびに、丈が縮み上がるというデメリットを持っていました。デイリーで使う服としては、致命的な難問を”逆転の発想”で解決しました。
それが、生地が縦に縮んでしまうのならば、横向きに使えば良いのでないかという答えです。
そして、今度は横向きに縮む対策として、両脇に伸縮性のあるリブを施すことで縮みに対応することを考えました。この”サイドアクション・リブ”がリバースウィーブのデザインの最大の特徴になっています。
②シームレス・ショルダー

アメリカン・フットボールのトレーニング用として開発されたリバースウィーブは、防具を付けても、邪魔にならないために肩の部分に継ぎ目がない一枚生地使用になっています。分厚いスウェット生地を縫い合わせると、シーム(縫い目)が固くなるのですが、シームレスのため、動きを妨げない着心地がほかのスポーツにも広がっていきます。
③ロングリブ・カフス

両袖につくカフスリブも一般的なスウェットのモノより長く作られています。リバースウィーブの袖は、身頃の生地と同じように縮ますために編み目を合わして、袖と身頃をT字に縫い合わしています。これによって肩口の袖と身頃の縮率差を押さえています。しかし、これでは袖丈方向が縦目になるので、袖丈は縮んでしまいます。これを解消するために、リバースウィーブのカフスのリブが長くとられてます。これにより、カフスを折り返して使い、袖丈を調整しやすくしています。
あとは、Championの象徴であるCマークが左袖についている(無地スウェットにはついていないモノもある)
今回、買ったスウェットシャツは?
今回、買ったスウェットシャツは、ほぼリバースウィーブのディテールを踏襲しています。
違いといえば、カフスリブとスリーブを縫い合わせた部分が、本家のリバースウィーブはアウトステッチになっているのが、こちらのには、ステッチが無いというところでしょうか。
あとは素材の混紡が、本家の90年代の素材はコットン90%、ポリエステル10%なのに対して、コットン95%、ポリエステル5%になっています。
いずれにせよ、本家のリバースウィーブが枯渇してきている、いまアメリカモノのスウェットを見つければ、すぐに捕獲することをオススメします。
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