グリット(GRIT) やり抜く力

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なにかやり始めても、いつも中途半端にしてしまうことってありませんか?

やり遂げる事ができないで、いつの間にか放ったらかしになってしまう。

勉強でもスポーツでも仕事、資格、恋愛、キャリアなどあらゆる場面で成功と失敗を分けるのは、

「才能」ではなくて、「グリット」という技術だと言われています

「グリット」とは、「やり抜く力」「粘る力」という意味で定義されています。

簡単にいえば、「やり抜く力」は、誰にも備わっているものだということです。

だだ、それを達成するために、「情熱」「粘り強さ」「長期的な目標」など能力を持つことが、

凡人と隔てる決定的な要素になるといわれています。

実践版GRIT(グリット)   やり抜く力を手に入れる

キャロライン・アダムス・ミラー 著

宇野カオリ 監修

藤原弘美 翻訳

すばる舎

1.グリットを構成する4つの能力

それでは、グリットの語源にもなっている4つの要素とは

  1. Guts(度胸):困難なことに立ち向かう
  2. Resilience(復元力):失敗しても諦めずに続ける
  3. Intiative(自発性):自分の目標を見据える
  4. Tenacity(執念):最後までやり遂げる

これらの要素が、「成功者の共通点にグリットが見られる」能力ということだそうです。

この4つの能力が素晴らしいのは「自分でコントロールできる点」にあります。

環境や才能に関わらず、これを伸ばせば成功できる。

だからこそ、「苦労して頑張ることが美徳だ」とされる日本人には相性がよく、

ビジネスシーンでもその概念は浸透できている。

2.「良いグリット」を構成する8つの要素

それでは、成功するための能力を伸ばすための『良いグリット』を育てるための8つの要素とは、

情熱       ②幸福感   ③目標の設定    ④自制心

⑤リスクテイキング ⑥謙虚さ   ⑦粘り強さ     ⑧忍耐

特に、最も欠かせない要素となるのが、『情熱』『目標の設定』『粘り強さ』ということになります。

3.グリットを伸ばす・育てる6つの方法

この良いグリットを育て伸ばしていくための方法が

  1. 今より少しむずかしいことに挑戦する
  2. 成功体験を積み上げる
  3. 挑戦する事柄は変えてもよい
  4. グリットを持つ、持ちたい人と行動をともにする
  5. グリットを持った人をトップが讃える
  6. 短期間だけではなく、長期目標を視野に入れる

GRITの提案者であるアンジェラ・ダックワースは教師時代に「IQの高さ」と「成績の高さ」が比例しないことに気づいた。それ以上に「時間をかけて物事に取り組む」能力が、成績に深く関与しているのではないかということに気づいた。

グリットを測るには(グリットスケール)

グリットを測る基準として

  1. 新しいアイデアやプロジェクトに気を取られてしまう
  2. 簡単に諦めない
  3. 興味の対象が変わりやすい
  4. 一生懸命働くことができる

これらの項目に対して自分はどう思うかを5段階で答えていくシステム。

4.グリットを伸ばすもうひとつの方法

①夢は捨てる➠夢を実現したければ、目標を定めて計画をつくり、課題を一つひとつクリアにすることが大切

②竹のようにしなやかに➠立ち止まらず時にはプランB(違うやり方)を用意してしなやかに突き進む

③安全な状態から抜け出す➠新しい環境への挑戦に体を慣らす(食べてことのないメニューを注文する、知らない通りを歩いて見る)

④4つのルールを理解する

1)一つはハードなことに挑戦しなければならない

2)やめてもよい

3)「ハードなこと」は自分で選ぶ

4)新しいことでも、いまやっていることでも、最低でも一つのことを2年間は続けなければならない

どんな天才でも1日で成功を収めた人はいません。数年、数十年、いかなる困難に直面しても、それを乗り越えて成功を掴んでいる。

しかし、それは単に「努力した」「才能があった」だけではありません。やり抜く力が備わっていたからこそ、大きな成功をおさめることができたのです。

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